女子高生(JK)をウリにした「JKビジネス」と警察の攻防が続いている。東京?秋葉原を中心に女子高生が個室でマッサージや添い寝、ハグなどをする「JKリフレ」17店舗が警視庁に一斉摘発されたのは、今年1月。警視庁詰めの記者が語る。
「JKリフレは風営法の適用外のため、警視庁は二の足を踏んでいましたが、買春?売春の温床になりかねず、18歳未満の少女を危険で有害な業務に就かせた労働基準法違反を適用しました。異例の労基法適用の背景には、09年に秋葉原の耳かき専門店
ニューバランス ランニングシューズに勤めていた21歳の女性が客のストーカーに殺害された事件の“再来”を、警視庁が恐れたことがあります」
実際にJKリフレの客が買春で逮捕される事態も起きている。今月に入り、警視庁は東京?池袋駅近くのJKリフレで知り合った高校2年の女子生徒(17)にホテルでみだらな行為を行った会社員の山本雅春容疑者(54)を、児童買春の容疑で逮捕したのだ。
一方、JKビジネスの“メッカ”秋葉原では、JKリフレに代えて、女子高生が客と散歩で“疑似デート”を行う「JKお散歩」が急増。既に100店舗に上っているとみられ、裏通りでは、女子高生ら制服姿の少女たちが大勢でビラ配りや客引きをしている。
「地元の万世橋署では、1系列店につき1人だけ道路使用許可を出していますが、実際には何人もが客引きをしていて、パトロールの警察官が来ても1人を残してサッと姿を消し、しばらくするとまた戻ってくる。個室でマッサージや添い寝をさせるわけではないので、労基法適用は無理。
カラオケ店の個室で、JKお散歩で知り合った女子高生から脱いだ下着を買い、猥褻(わいせつ)行為に及んだ会社員(30)が、都の青少年健全育成条例違反容疑
ニューバランス 574で逮捕されましたが、これはネット掲示板に下着販売の打診を書き込んだ女子生徒が補導されて発覚したケース。秋葉原の現地で取り締まる法律はまだないのです」(同前)
警視庁では女子高生らを従来の「保護」から「補導」対象とする方針に転換した。
「今後、一斉補導を実施して、JKお散歩から性犯罪やストーカーに発展する事態を未然に防ぎたい」(警視庁関係者)
秋葉原のある千代田区も規制に乗り出す構えだという。攻防に終止符は打たれるか。
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